大人になってから起こる眼瞼下垂の原因は、年齢もしくは病気です。「最近、視界が狭くなった」「眠そうとよくいわれるようになった」という場合は、眼瞼下垂が疑われます。

1．年齢によって発生する眼瞼下垂

眼瞼下垂は、加齢の影響である場合がほとんどです。まぶたは筋肉の力で上げているのですが、筋肉の力が年齢とともに弱くなってしまったり、まぶたに付着しているはずの筋肉の腱の部分が剥がれてしまったりすることが原因で、眼瞼下垂を引き起こします。また、ハードコンタクトレンズを長く使用している方は、年齢を重ねると眼瞼下垂になりやすいといわれています。

2．病気によって発生する眼瞼下垂

病気によって発生する眼瞼下垂は少ないとはいえ、原因はたくさんあります。緑内障の薬であるプロスタグランジン点眼を長く続けていた、脳梗塞などの発症で神経がマヒした、まぶたを上げる神経である交感神経が働きにくくなったなど、要因は様々です。

東京にある日本橋形成外科・皮フ科・美容外科では、年齢によって起こる眼瞼下垂と病気によって起こる眼瞼下垂のどちらにも対応しています。東京で眼瞼下垂の治療を受けたいとお考えでしたら、東京都中央区にある日本橋形成外科・皮フ科・美容外科までご相談ください。

眼瞼下垂の治療・手術法は、進行度合いや状態を見て決定します。一般的な眼瞼下垂の手術法についてみていきましょう。

瞼板通糸法

「経結膜ミュラー膜タッキング法」と呼ばれることもある手術法です。瞼板につながった眼瞼挙筋を糸でたくし上げて短くすることで、筋肉を切り離さなくても筋肉を切断してつけたのと同じような効果が期待できます。糸を通して手術を行うため、この糸が安定するまでは異物感が残ることがあります。

挙筋腱膜縫着術

眼瞼挙筋を元の位置に縫いつけて、まぶたを持ち上げられるようにする手術法です。「小切開法」とも呼ばれ、手術の際は1cmほど皮膚を切開します。症状の強い眼瞼下垂の場合は、切開範囲が大きくなる可能性があります。

挙筋前転法

眼瞼挙筋の腱膜が伸びきってしまっている場合に行われる手術法です。腱膜を折り曲げて前転させ、糸で縫って伸びきった分を縮ませます。ただし、あまりに伸びきっている場合は適応とならないため、眼瞼下垂の症状が比較的軽い場合に用いられる方法です。

上眼瞼吊り上げ術

まぶたを持ち上げる筋肉がかなり弱っている場合、または全くない場合に適応となる手術です。まぶたの筋肉がほとんど動かない状態なので、縫ったり折り曲げたりするだけでは機能が回復しません。そのため、まぶたとおでこの筋肉の間へ太ももから採取した筋膜を移植します。手術をすることによって、おでこの力でまぶたを持ち上げられるようになります。

眼瞼下垂は物が見えづらくなり、進行すると生活にも支障をきたしてしまいます。年齢のせいでまぶたが下がってくることはよくありますが、見えづらさを強く感じるようになったら、眼瞼下垂を疑いましょう。

治療には、挙筋前転法や筋膜移植による吊り上げ術など、症状によって様々な手術法があります。治療を受けるクリニックによっても対応する手術法は異なるため、まずはご相談ください。