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上眼瞼の解剖 図1断面

ふたえに関する上眼瞼の解剖です。
主に皮膚、瞼板前組織、眼輪筋、眼窩隔膜、眼窩脂肪、眼瞼挙筋、ミューラー筋。
そして瞼板、その内側にある眼瞼結膜が大きく関わってきます。
眼瞼挙筋とミューラー筋により眼が開きます。
眼瞼挙筋から皮下に枝がでており、瞼裂の開大時に挙筋の収縮によりこの穿通枝もひきあげられ、二重が作成されます。
また、眼瞼挙筋とミューラー筋は神経支配が異なり、眼瞼挙筋は横紋筋で動眼神経支配であり、ミューラー筋は平滑筋で頚部交感神経支配となっております。


二重の成り立ち(図2)

埋没法 手術

7mm幅でデザインしています。

コンセプト・二重の成り立ちでわかるように、眼瞼挙筋が開瞼時に眼球の奥に引き込まれると同時に挙筋からの枝が付着している皮下が引き込まれ二重となります。
つまりはこの挙筋からの枝のかわりを作る事こそが、ふたえまぶたを作ることとなります。
この枝が糸であれば、埋没法。瘢痕であれば、切開法となります。
では、埋没法であればどこに糸をかければよいのでしょうか?
どこにでも糸をかければよいわけではありません。
日本人と欧米人では眼瞼の皮膚の厚さからことなります。
日本人の瞼縁から二重のラインまでの距離の平均が6~7mmといわれております。
控えめの二重にしたい場合は5~6mmのラインに糸をかけます。
10mmをこえる二重のラインは日本人の場合かなり不自然な感じとなってしまいます。
その理由として瞼板の大きさにあります。
瞼板の平均的な幅は10mmといわれており、日本人はこの瞼板の範囲内に二重ができております。
(欧米人はこの瞼板をこえて上方に二重のラインがあります)
したがって10mmをこえる二重の作成は見た目の違和感を引き起こすだけではなく、生理的にも問題があります。
手術手順・座った状態にて二重のラインを設定します。
その後自然のラインになるように皮膚のしわに沿ったラインをデザインします。


上眼瞼をよく観察すると眉毛から睫毛まで皮膚が徐々にうすくなっていきます。
そのグラデーションの境を計測すると6mmから7mmとなります。
そこに二重のラインが来るようにデザインすると自然な二重となります。
実際の手術手順について説明します。

まず皮膚側に局所麻酔を注入し、メスにてしるしをつけます。
その後瞼板をひっくりかえし、結膜にも麻酔します。
結膜に糸をかけます。皮下をとおします。


十分にゆとりをもって縫合します。
(結びがきつすぎるとすぐに糸がきれてしまいます。)
ゆとりがあるため瞼板をひっくりかえせます。
瞼板は直接眼球にふれているため、ひっくりかえした状態で糸が出ていないことが重要です。



埋没法の適応 二重まぶたを作成希望の方、先天的な眼瞼下垂等の機能的疾患のない方。簡便な手術を希望の方。
アフターフォロー 術直後ははれるためサングラスを持参してください。
当日のみ冷やしてください。約1w程度はれます。
利点 簡単であること。比較的腫れが少ないこと。糸を外せば元にもどる、などです。
欠点 所詮糸で留めてあるだけなので、いずれ取れてしまうこと。糸が緩くなったり、糸で引っ掛けている挙筋が伸びてしまうと二重の溝が浅くなる、などです。
合併症

内出血を起こすことがあります。
左右差がでる可能性があります。
糸による縫合糸膿瘍を形成する可能性があります。
創部が感染する可能性があります。

ごしごし目をこすったりすると糸がはずれることがあります。

切開法 手術

コンセプト・二重の成り立ちでわかるように、眼瞼挙筋が開瞼時に眼球の奥に引き込まれると同時に挙筋からの枝が付着している皮下が引き込まれ二重となります。
つまりはこの挙筋からの枝のかわりを作る事こそが、ふたえまぶたを作ることとなります。
切開法では皮膚、眼輪筋、瞼板前組織を切除し、瘢痕を形成します。
この瘢痕が挙筋からひかえ向かう枝となり、開眼することで二重となります。
つまり糸で固定しているだけの埋没とは異なり、より自然に近い形での二重が出来ます。
ではどこに二重のラインをおけばよいのでしょうか?
日本人と欧米人では眼瞼の皮膚の厚さからことなります。
日本人の瞼縁から二重のラインまでの距離の平均が6~7mmといわれております。
控えめの二重にしたい場合は5~6mmのラインとなります。
10mmをこえる二重のラインは日本人の場合かなり不自然な感じとなってしまいます。
その理由として瞼板の大きさにあります。
瞼板の平均的な幅は10mmといわれており、日本人はこの瞼板の範囲内に二重ができております。
(欧米人はこの瞼板をこえて上方に二重のラインがあります)
したがって10mmをこえる二重の作成は見た目の違和感を引き起こすだけではなく、生理的にも問題があります。
よって若年者の場合は、通常は瞼縁から5~8mmのラインにデザインをおきその上下1mmずつもしくは1.5mmずつ皮膚を切除し、さらに眼輪筋、瞼板前組織を適量切除します。
高齢者の場合、最大で7mm程度の皮膚を切除することが可能です。
この場合は予定重瞼線を下端としその上方の皮膚を切除します。
切開法は糸で直線的に二重を作るものとは異なりシワに沿った美しい曲線のラインを形成できます。
また余った皮膚を切除でき、瞼板に糸をかけることによりより深いしっかりとした二重を作ることができます。

手術手順

手術手順・座った状態にて二重のラインを設定します。
その後自然のラインになるように皮膚のしわに沿ったラインをデザインします。
6mm幅、皮膚切除は3.5mmでデザインしています。


その後眼輪筋を切除します。
眼輪筋はなるべく上方の筋体は取らないようにし、瞼板前組織も一部切除します。
その後(図3)
数針皮膚

下床

皮膚とアンカーリングスーチャ―
をおこなった後にその間を埋めるように細かく丁寧に縫合します。


切開法の適応 二重まぶたを作成希望の方、埋没よりしっかりとした二重を希望の方。
アフターフォロー 術術直後ははれるためサングラスを持参してください。
2w程度はれます。
通常であれば一週間程度で抜糸が可能です。
利点 埋没とは異なり半永久的であること。余剰皮膚も合わせて切除できること。
必要であれば同じ創から挙筋を操作できることなどです。
欠点 腫れが強く出てしまうこと。皮下出血が引くのに時間がかかること。
一度作成したら元には戻れないこと。
後に二重の幅を狭くすることが難しい場合があること。若干の傷がのこること。などです。
合併症 内出血を起こすことがあります。
左右差がでる可能性があります。
創部が感染する可能性があります。

価格(手術代)

手術内容 価格
二重まぶた(埋没法)2点固定 (両側) 66,000円(税込)
  (片側) 44,000円(税込)
二重まぶた(埋没法)4点固定
プレミアム固定
(両側) 88,000円(税込)
  (片側) 55,000円(税込)
二重まぶた(切開法)切開重瞼 (両側) 330,000円(税込)
眉下切開(アイリフト)   330,000円(税込)
内眼角形成 (片方) 165,000円(税込)
  (両側) 220,000円(税込)

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